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日本とアメリカ物価比較 ドラッグストア店頭、ECサイト物価 

Updated: Oct 6, 2024

 アメリカでは物価が上がっていると言われますが、どの位あがっているのでしょうか。特にコロナ禍以降、物価上昇は激しくなっており、一時期インフレ率9パーセント(日本は4パーセント)に達しました。ここでは、生活費指数での比較、実際の店頭価格での物価比較を行い、アメリカの物価が日本と比べてどの位高いのかをご紹介します。


 結論としては、アメリカの都市部では、日本より平均1.3倍の高くなっており、生活消費財の商品によっては2-3倍で販売されているものも沢山あります。それでは、具体的に全体を指数で比較、実際の店頭の販売価格両面から価格をみていきましょう。


私たちは、現在約7年間にわたり、お客様がアメリカで商品を販売するにあたり必要な、貿易、物流、ECをサポートして参りました。お客様の成功事例、失敗事例、日々の運用での経験を交え解説します。


1. 生活費指数での物価比較


まず、日本と比較してアメリカがどれだけ高いのか、生活費指数を使って比較します。アメリカの生活費指数ランキング「NUMBEO」(賃料を除いた生活費 *1) によると、日本が64.6に対し、アメリカは72.4と、アメリカは日本と比較して約12%高い事が分かります。都市部で比較すると、更にその差は大きく、東京が73.7に対し、サンフランシスコは99.6、ニューヨークは100、サンタバーバラ(ロサンゼルス郊外)は111.2と、東京と比較してアメリカの大都市は約30%高い事が分かります。(図表1)


図表1 Cost of living index




2. 店頭での物価比較


次に、実際にお店に行き、日本商品との物価の違いを検証してみます。

今回はアメリカの中でも有名なスーパーマーケットのチェーン店、セーフフェイで生活消費財について、実際に店頭に並んでいた商品と、日本と比較的同類の商品を比べています。15品目の平均で、日本の価格よりアメリカの方が44%高いことが分かります。また、ほとんどすべての商品で日本より高く、中には2-3倍の商品もあります。


図表2 店頭での物価比較

*アメリカ スーパーマーケット セーフウェイ(ハワイ) / 日本 各種ネット価格(下記参照)


 

キッチン用品や収納雑貨の価格比較はこちらの記事から。

 

1) シャンプー 






$9.99=¥1,388


$1=¥139(6月3日時点)で換算、会員価格ではなく通常価格で記載しています。同じ容量のDoveのシャンプーを日本で買おうとすると、¥687になるので、アメリカで買う方が2倍近くの値段になることがわかります。

実際に使ってみて、シャンプーの泡立ちは良かったので、洗い心地は問題なさそうでした。ただ、日本よりも香りが強いものも多く販売されています。


※日本での販売価格


2) ボディーソープ





$7.99=¥1,082


ボディーソープはさまざまな種類のものがありましたが、安いもので¥1,082ほどの価格でした。同じ容量のボディーソープを日本の無印サイトでは、¥750でした。

特に日本のものと比較して変わった点はなく、強いて言うならばシャンプー同様、香りが強いものも多く好みが分かれるかなと思いました。


※日本での販売価格


3) 哺乳瓶






$8.99=¥1,249


お子さんがいる方が気になるであろう、赤ちゃんグッズもチェックしてみました。セーフウェイでは、哺乳瓶が安くて1つ¥1,249で売られていました。日本で売られている同じ容量250mlの哺乳瓶を比較したところ、¥1,265だったためそこまで価格の差はなかったです。


※日本での販売価格


4) おしゃぶり




$6.99=¥971


赤ちゃんに必須のアイテム、おしゃぶりは2個で¥900ほどで売られていました。可愛い絵柄が入ってくると徐々に価格も高くなっていくので、今回は一番シンプルで安いものをピックアップしています。同じようにシンプルで2個入りのおしゃぶりを日本のサイトで探したところ、楽天市場で¥1,900ほどで売られていました。たくさんの種類が売られていたので、おしゃぶりはアメリカの方が手頃なのかなと思います。


※日本での販売価格


5) 赤ちゃん用ボディソープ




$10.99=¥1,527


赤ちゃん用のボディソープは約200mlで¥1,500ほどでした。日本のAmazonでは、ほぼ同じ容量で¥968で売られていたため、赤ちゃん用ボディソープはアメリカの方が高い値段で売られていました。


※日本での販売価格


6) おむつ




$35.99=¥5,002


赤ちゃんのいる家庭では、消費量ナンバー1のアイテムではないでしょうか?消費量が多くなってくると、日々の積み重ねで、やはり価格は最小限に抑えたいですよね。アメリカでは48個入りで約¥5,000ほどになります。日本のパンパースと比較してみると、同じ48個入りで、なんと¥2,700ほどでした。


※日本での販売価格


7) 生理用品



$11.99=¥1,666


女性にとっての必須アイテム、生理用品も比較しました。アメリカだと、44枚入りで¥1,600ほどで購入可能です。日本で同じ44枚入りのナプキンを買おうとすると、なんとこちらも¥653と日本の方が大幅に安い結果に。

アメリカに来る前から、生理用品は日本の方が質が良いので多めに持って行った方が良いと聞いていましたが、実際に使用してみて、確かに少し強付いているなと言う印象で、日本のものの方が触り心地がふんわりしていました。ただ日本から持っていこうとするとかさばるので、質が多少悪くても現地で調達せざるを得ない方が多いのではないかと思います。


※日本での販売価格


8) 薬用マウスウォッシュ




$8.49=¥1,180


薬用マウスウォッシュは、サイズが色々とありましたが小さいサイズ500mlは¥1,000ほどで購入できます。日本のドラッグストアと比較すると¥700程度で買えるようなので、アメリカの方が高い値段で売られていることがわかりました。


※日本での販売価格


9) デンタルフロス





$4.99=¥693


デンタルフロスは90個入りで¥700弱で売られていました。日本では100個入りで¥700弱だったため、日本の方が10個ほどお得に購入できます。


※日本での販売価格


10) 歯ブラシ




$7.99=¥1,110(2本)


日々の暮らしになくてはならない歯ブラシの値段はこちら。安いもので2本で¥1,000程度のものが多い印象です。日本のマツモトキヨシの歯ブラシは2本で約¥300で買えるものもあるため、歯ブラシはアメリカの方が高いと言えるでしょう。

日本のものと比べてみて、ブラシの部分が大きいものが多いため、日本人の方の中にはアメリカの歯ブラシは磨きにくいと言う方も多そうだと感じました。


※日本での販売価格


11) 歯磨き粉





$9.79=¥1,360


歯ブラシに加え、歯磨き粉も毎日の必須アイテムですよね。アメリカでよく売られているこちらの歯磨き粉90グラムは、日本円にすると¥1,360で購入できます。対して日本の歯磨き粉はマツモトキヨシで¥600台で購入が可能。


※日本での販売価格


12) ばんそうこう





$6.49=¥902


バンドエイドは、アメリカのジョンソン・エンド・ジョンソンの商品のため、日本よりも種類が豊富なのが特徴です。ラージサイズで7枚入り、敏感肌用のバンドエイドは、日本円にすると¥900で売られていました。ただ日本のAmazonでは、敏感肌用ではないですが同じラージサイズで7枚入りが¥300台で売られていたので、敏感肌用にこだわらない方は日本の方が断然手頃に購入できます。


※日本での販売価格


13) デオドラントスティック




$9.49=¥1,319


日本の制汗剤はスプレータイプのものが多いですよね。アメリカは日本よりもデオドラントスティックの種類が豊富。74グラムのデオドラントが¥1,300程度で購入できます。日本で買えるスティックタイプのデオドラントは、ほぼ同じ容量で¥1,200ほどなので同じくらいの価格で購入できるようです。


※日本での販売価格


14) ハンドソープ




$2.49=¥349


さまざまな香りがついたカラフルなアメリカのハンドソープは、¥300台と比較的お手頃価格で買うことができます。マツモトキヨシで同じ200ml台で買えるハンドソープは¥300弱だったので、ハンドソープもそこまで価格差はなさそうです。

実際に使用してみて、洗浄力はしっかりとあるのですが、やはり香りがきついのが気になりました。スーパーマーケットではそこまで気付かないものの、家に持って帰って使用してみると洗面台だけ香りが充満してしまうので、香りが敏感な方は注意しましょう。


※日本での販売価格



15) 消臭剤




$6.99=¥971


日本にもあるファブリーズは、アメリカでは少し容量が多めに作られています。500mlで約¥900ほどの価格設定でした。対して日本のマツモトキヨシでは、320mlで約¥500ほどで売られているので大体同じ価格で購入ができることがわかりました。


※日本での販売価格



 

キッチン用品や収納雑貨の価格比較はこちらの記事から。

 


3.まとめ

今回は、生活費指数、及び実際のお店での価格調査で物価を比較し、以下のような結果となりました。


  • 生活費指数では、アメリカは日本と比較して約12%高く、人口の多い都市部では、約30%高いことが分かりました。

  • 生活消費財の店頭調査では、15品目の平均で、日本の価格よりアメリカの方が44%高いことが分かります。また、ほとんどすべての商品で日本より高く、中には2-3倍の商品もありました。


アメリカの物価は日本と比べてかなり高いですね。ただし、アメリカでビジネスを始める場合、大きな売上も期待できるというこでもあります。


もし、アメリカ向け越境ECにご興味があれば、下記の記事も参考になります。





なお、当社トレードポータルでは、アメリカ向け越境ECに必要な、物流、EC立上げ、現地法人設立、のサポートをしております。

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※参考URL

*1 「NUMBEO – Northern America: Cost of Living Index by City 2023」

※ニューヨーク市 (NYC) を100%と基準した相対的な数値。


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