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アメリカのPetite (プチ)サイズ服事情について 米国EC展開のヒント

Updated: Jul 20, 2024


1.Petiteサイズとは?アメリカでのEC展開のヒント

Petiteサイズとは、主に身長の低い女性向けにつくられているサイズです。身長が5’4”(約163cm)以下の人を対象に、肩幅・着丈・股下・袖の長さがレギュラーサイズより短めに設計されています。ですから、身長が5’4”(約163cm)以下の人はもちろん、肩幅が平均より狭い、胴体または股下が短めの体型の人に愛用されることが多いサイズです。

アメリカではアジア系人種が急拡大しており、小柄な人も増えています。ここでは、Petiteサイズについて解説し、アメリカでのEC事業のヒントになればと思います。


表記は、サイズの後ろにPと表示されていたり(例えばSサイズのPetiteは、「SP」というように)、サイズの上にPetiteと記載されていたりします。


参考:筆者は身長152㎝、体重45kgで、主にXXSP(たまにXSP)を着用することが多いです。 XXSであればPetiteサイズではなくても、着られるものもあります。



2.Petiteサイズ 展開ありのブランド

Petiteサイズの展開があるブランドには、下記のようなものがあります。アメリカ全土、または国際的に展開のある人気の大手ブランドが多い印象です。


・J.Crew

・Madewell

・Banana Republic

・GAP

・Athleta ・Old Navy

・Anthropologie

・Reformation

・Abercrombie & Fitch

・ASOS

・Ralph Lauren


また、NordstromやMacy’sなどの大手百貨店が展開する独自ブランドでもPetiteサイズの取り扱いがあります。(NordstromのOpen Edit、Macy’sのI.N.C. International Conceptsなど。)



3. Petiteサイズの実情

Petiteサイズは、レギュラーサイズが合わない人でも、ジャストフィットした状態で素敵に着こなせるので、身長の低い女性にとっては救世主のような存在。筆者である私も、レギュラーサイズだと着られている感が否めないアイテムも、Petiteサイズだとぴったり身体に合ったという経験が度々あります。


けれど、ショッピングをする際、不都合が多いのも事実。



1)実店舗にはおいてないことも多い

Petiteサイズの展開があるブランドでも、Petiteサイズの取り扱いはオンラインのみで、実店舗にはおいていないことがあります。ショッピングモールなどに買い物に行ったり、路面店で素敵なアイテムを見つけたりして、その場で購入したくても、実店舗ではPetiteサイズの取り扱いがないため購入できず…ということもしばしば。結局オンラインショッピングをすることに。


実際に、上記のブランドリストにもある、Petiteサイズの展開があるAthletaの路面店に訪問してみました。













こちらも、店舗ではPetiteサイズを取り扱っていませんでした。Athletaの大型店では稀にPetiteサイズのアイテムを置いてあることもあるようですが、基本的には、Petiteサイズはオンラインでの取り扱いとのことでした。Petiteサイズを購入したい場合は、レジで注文手配をしてもらって自宅に届くようにするか、自分でオンラインショッピングをするか、という選択肢になります。



2)アイテムによってPがあることとないことがある

Petiteサイズの取り扱い自体はあるブランドでも、すべての商品でPetiteサイズの展開があるわけではありません。なので、素敵なアイテムに巡りあえてもPetiteサイズがなくて、購入を断念せざるを得ないこともあります。


3)同じブランドでもどのサイズのPetiteが合うかはアイテムによって違う。

同じブランドのアイテムでも、それぞれのアイテムによってどのサイズのPetiteサイズが体型に合うかは違うことがあります。例えば、ワンピースは00Pが合うけれど、ジャケットは0Pが合うなど。オンラインでしか取り扱いがないので、試着もできないうえに、アイテムによってどのPetiteサイズが合うかが変わる…ということがあるので、買い物に苦労が多いのがPetiteサイズ実情です。


(補足情報:その代わりというのもなんですが、アメリカでは返品を気軽にすることができます。日本と比べて返品のハードルがかなり低いと感じます。サイズが合わなかったり、イメージと違ったりすると、不良品や不具合がなくても、返品して問題ありません(セールで大幅な値下げをされている時は返品不可の場合もあります)。なので、店頭にPetiteサイズがなくて、00Pにするか0Pにするか迷っていると、両方頼んで合わなかった方を返品するかたちにしますかー?と店員さんから提案されたりします。)



4.アメリカEC事業のヒント レギュラーサイズが合わないアジア人女性のファッション事情

レギュラーサイズが体型に合わないアジア人女性は、どのように体型に合ったファッションアイテムを入手しているのでしょうか?


1)いつも決まったブランドで買い物をする。

やはり、Petiteサイズの展開があるブランドや、Petiteサイズがなくてもつくりが小さめで身体に合うサイズがあるブランドなど、自分の体型に合うものを販売している特定のブランドのみで買い物をしているという女性が多い印象です。なので、買い物をする際も、「このお店はサイズが合わないから見ない」というように見るお店が限られていたり、いろいろなショップを見て回っても結局購入するのはいつも決まったブランドという人も多いようです。


2)ブラを自国で買っている

また、洋服はアメリカで購入していても、ブラは自国で買っているという声も良く耳にします。アンダーもカップも小さめのブラは商品展開が少なくなるので、合うものがないという理由で、自国で購入しているという人が多い印象があります。また、欧米人とアジア人では骨格が違うからか、アンダーやカップが小さくなくても、自国の商品の方が身体にフィットするという理由で、自国で購入している人もいます。


(個人的な感想ですが、初めてアメリカの下着ショップ(Victoria's Secret)を訪れた時、自分に合うサイズが全然ないことと、帽子か!と突っ込みたくなるくらい大きなブラがある事に、非常に驚いた記憶があります。)




5.身長152㎝アメリカ在住の筆者の体験談

1)実店舗で商品を見繕って、オンラインで購入するが定番パターン。

上述したように、店頭にPetiteサイズがないことが多いので、店頭で商品を見て、気に入った商品のPetiteサイズをオンラインで購入する、というのが私の買い物の定番パターンになっています。私の場合は、できるだけ実際に目で見たり、生地を触ったり、サイズは合わなくても着てみたらどんな感じかを確認してから商品を購入したいので、Petiteサイズがその場で購入できなくても、店頭には足を運びます。


2)水着はやはり日本で買っている

私の場合、できるだけなんでもアメリカで調達したいと思っているタイプですが、それでも水着だけは日本で買っています。その理由は、そもそも体型に合うサイズが少ないのはもちろんですが、日本の水着は、胸が大きくなくても、胸や体型がきれいに見える工夫が沢山されているのを痛感するからです。アメリカでは、奇跡的にサイズ的には問題ない水着に巡りあえても、身体がすごく平たんに見えたり、子供っぽく見えてしまうことがほとんどなので、ディティールが工夫されている日本の水着を購入しています。


3)ショッピングセンタにある一般的な下着ショップでブラを買うのが厳しい

Victoria’s secretなど、アメリカの下着ショップ(店頭)でブラを購入するのがかなり難しいです。私の場合、日本ではそんなに胸が小さい方ではありませんでしたが、Victoria’s secretでギリギリ合うサイズがあるという感じです。そうなってくると、ショップに行っても好きなデザインを探すというより、どれだったらサイズがあるかな?から買い物が始まります。日本では、Fカップ以上など胸が大きいとラインナップが減ってしまうと聞きますが、まさにその逆バージョンで、日本では豊富なラインナップのサイズなのに、アメリカでは、今日はサイズが合うものがあるかないか?という世界観です。ただし、Victoria’s secretでもオンラインの方がサイズの在庫が豊富なので、オンラインショップで購入をしたり、小さな胸の人用のブラのブランドがオンラインであったりはするので、そういったところで購入したりしています。



3)セレクトショップやブティックではサイズが合う服が一つもないことも多い。

H2「Petiteサイズ 展開ありのブランド」にあるとおり、Petiteサイズの展開があるのは大手のブランドです。なので、街角のオシャレなブティックやセレクトショップなど、ローカルな人を対象にしているお店では、サイズが合う服が一つもないこともざらにあります。そういった時には特に、欧米の人達との体型の違いや、それによる不都合さを感じます。


6)まとめ

以上がPetiteサイズやPetiteサイズを取り巻く実情、アメリカで小柄な日本人やアジア人の人が感じる不都合についてご紹介いたしました。Petiteサイズは、小柄さんの救世主であることは間違いありませんが、レギュラーサイズに比べて買い物に不都合が多いのも事実です。ファッションを通じて欧米人と日本人(や小柄なアジア人)との違いを痛感することもありますが、今後多様なファッションブランドやサイズの展開によって、日本人でもアメリカで更にファッションを楽しめるようになることに期待したいですね。


なお、当社トレードポータルでは、アメリカ向け越境ECに必要な、物流、EC立上げ、現地法人設立、のサポートをしております。

保管1ケースから、初期費用なし、従量課金で始められるので、リスクを抑えたアメリカ事業展開が可能です。




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