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越境ECで陥りがちな課題と解決方法(アメリカ向け)

Updated: Oct 10, 2024



 
  • 越境ECでの課題解決方法を知りたい。

  • あらかじめ越境ECで起こりがちな間違いを知っておきたい。

 

本記事ではそんな質問にお答えします。


この記事を読んで頂ければ、越境ECで起きがちな失敗、課題、解決方法を把握できます。特に、アメリカ向けを念頭に記載していりますが、どの国に対しても該当するものもありますので、他国への越境ECを考えている方もぜひ参考にして下さい。


私たちは、現在約7年間にわたり、お客様のアメリカ向け貿易、物流、ECをサポートして参りました。お客様の成功事例、失敗事例、日々の運用での経験を交え、アメリカでのECビジネスに役立つ情報を解説しています。


 

1.事前準備で越境ECでの課題は解決できる。

2.輸送費用で赤字

3.輸送上での破損

4.輸送日数が想定以上にかかる。

5.関税が想定以上にかかる

6.通関での商品の検査

7.返品

8.現地ECモール倉庫の受取拒否

9.まとめ

 


1.事前準備で越境ECでの課題は解決できる。

越境ECでは、外国の法律、輸送事情、商習慣が異なる外国を相手にし、通関を行わなければいけないため、予想しない課題が発生する事があります。

本記事では、そんな予想しない事態の代表例を挙げ、その解決策をご紹介します。

越境ECをこれから始める方、既に始めているかた双方に、そんな課題の解決のヒントをご提供します。


2.輸送費用で赤字

日本からアメリカ向けの輸送は、輸送距離が長く、輸送費用は高くなります。

特に、日本からアメリカのお客様に直接発送する場合、各オーダーごとに数千円~1万円超の輸送費用がかかります。

全体では黒字になっていても、オーダーごとに収支をあけてみると、赤字のケースも発生しがち。


対応方法

これを防ぐには以下3点が考えられます。

-輸送費用の無料特典にミニマムオーダー金額を設定

→しかし、競合品の状況も注意する必要があります。

-航空便ではなく海上輸送便を利用する

→商品が差別化できており、急ぎで必要のないような商品であれば可能

-アメリカに在庫、アメリカから発送

→日本から発送するよりも、アメリカに在庫し、アメリカ倉庫から発送する方がトータル物流費用が安くなるケースが多々あります。

というのは、日本から発送する場合は、オーダー単位で発送しますが、アメリカに倉庫を持つ場合は、いくつもまとめて梱包してアメリカ倉庫に発送できるので割安です。

さらに、アメリカの倉庫までの輸送を海上輸送に切り替えられる場合は、さらにお得です。


アメリカで倉庫を探すのは大変と思われるかもしれませんが、アメリカには、日系の物流業者も多数あります。

当社もアメリカでの保管、発送サービスを1ケースの在庫から請け負っておりますので、是非お問合せください。

 

3.輸送上での破損

国際輸送は、揺れ、ハンドリング回数も多く、商品にダメージの可能性が高まります。

特に、空港での貨物取扱いは、旅行中のトランクのようにかなり雑です。

時に雨天の中、外に置かれることもあります。

その状態で、お客様に納品した場合には、当然クレームが来ます。アマゾンFBA倉庫への納品の場合受取を拒否されます。

行き場を失った商品は、仮に中身が無事でも、日本に再輸出できないまま、廃棄されてしまう事が多くあります。


対応方法 

こちらを防ぐには、以下の手立てが考えられます。

-厳重な梱包を行ったうえで輸送。

→段ボールは強化段ボールを用い、水濡れしてもいいように商品にビニールをかけるなど。

-アメリカ側で破損がないか商品をチェックしてからお客様へ輸送する。


4.輸送日数が想定以上にかかる。

日本から発送する場合、予定配送日数から遅延することが多々あります。

輸送の混雑状況、通関に要する日数、天候、ストライキ(アメリカは物流関連のストが多々あります。)

などですぐに遅延します。

ギフトで発注していたお客様などは特に予定通りに届かないと返品になってしまうケースが多いです。

              

このような事態を防ぐためには以下の方法が考えられます。

-日本から国際輸送で発送する事、遅延リスク等がある事をお客様に明確に表示

-アメリカに在庫し、アメリカ倉庫から発送、輸送距離を短縮し、遅延リスクを減らす。

手立てが考えられます。     

 

 5.関税が想定以上にかかる

無料だと思っていた関税が実際には課税された、関税金額が修正された場合などは、お客様に関税の請求が行く場合があります。その場合、受取拒否になる場合も発生します。

特にSheinやTemuなどの中国の格安EC業者の拡大で、少額無料関税枠(デミニマス)のチェックが厳しくなっているので注意が必要です。


対応方法

このような事態を防ぐためには以下の方法が考えられます。

-関税の負担者や金額については、越境ECサイトに明記しお客様に理解して頂いた上で購入してもらう事が必要です。


6.通関での商品の検査

アメリカへの輸入通関では、商品を適切に申告しているか、輸入が制限されている商品(疑われる商品)でないかの検査が行われます。

経験上では、過去問題があった輸入者・輸出者、アニメグッズやブランド品等の商標権の関連する商品、子供向け商品、食品は検査される頻度が高いです。

検査発生時には、余分に日数がかかります。また、輸入ができない場合もあります。


対応方法

このような事態を防ぐためには以下の方法が考えられます。

-日本から国際輸送で発送する事、遅延リスク等がある事をお客様に明確に表示

 

7.返品

アメリカでは、日本以上に返品が一般的です。

アメリカのリターン率は20%~30%と言われています。

(日本は10-15%と言われています。)

複数のサイズ、色等をオーダーし、気に入った物以外を返品する手法も一般的です。

 

というのは、お客様都合の返品を無料で認めているお店が多いためです。

逆に言うと、それを認めないと競争力が削がれてしまうことでもあります。

当方の担当していたリテーラーでも、お客様の都合による返品を無料にした所、売上がかなり上がり、その特典を継続しています。

 

ただ、日本から発送している越境ECでは、返品を容易には認められません。日本への再輸出が難しいからです。


対応方法

このような事態を防ぐためには以下の方法が考えられます。

-もし返品を認めない場合は、HPに明記し販売前にお客様に認識してもらう。

-返品を認める場合には、アメリカに返品拠点を準備する。

 

8.現地ECモール倉庫の受取拒否

ECモールの倉庫には納入時に指定バーコード添付等の要件があります。

これに該当しない場合は、受取拒否担ってしまうこともあります。

ただし、アメリカで受取拒否をされると、日本に返品は容易ではありません。

返品できず、すべて廃棄されてしまうという事も発生します。


対応方法

 このような事態を防ぐためには以下の方法が考えられます。

-アメリカに返品拠点を準備する。

 

9.まとめ

以上、越境ECで陥りがちな失敗7選をご紹介しました。

こちらを参考に、失敗を未然に防止するヒントになればいいと思っております。

 

なお、当社トレードポータルでは、アメリカでの倉庫、入出荷、返品受付を保管1ケースから、初期費用なし、従量課金で請け負っております。リスクを抑えたアメリカ事業展開が可能です。もしご質問、ご興味があれば下記をクリックしてください。






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