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アメリカ向け関税の調べ方 いくらから発生?【最新】対中追加関税も

アメリカ向け関税の計算方法
 

アメリカ向けに輸出したいけれど関税ってどうやって調べるの?

関税はいくらから発生するの?

関税を安く済ます方法は?

 

本記事では、実例を使い関税の計算方法をご紹介します。


日本製品の米国への平均関税率は3%と言われておりますが、関税率は商品、産地により大きく異なります。

中国製品は品目により、25%になるものまであります。

従い、輸出を始める前に関税を確認しておくことは、意外なコストを避ける意味でも重要です。


この記事では、免税となる小口貨物から一般的な関税が適用となる大口貨物まで関税の調べ方、及び対中国製品向けにかけられている追加関税について解説しております。

記事を読んで頂ければ、自社の商品の関税率(対中追加関税含む)が調べられるようになります。


私たちは、現在約7年間にわたり、お客様がアメリカで商品を販売するにあたり必要な、貿易、物流、ECをサポートして参りました。お客様の成功事例、失敗事例、日々の運用での経験を交え、アメリカへの海外販売にお役に立てそうな事を解説しています。


 

目次

1.出金額が$800以下の場合 (De minimis/Section 321)

2.輸出金額が$800~$2500の場合(informal entry)

3.輸出金額が$2500超の場合(Formal entry) 

4.対中国追加関税

6.まとめ

 

1. 輸出金額が$800以下 

デミニマス/Section 321  

関税は免税となります。

ただし、1個人が1日に輸入する額が$800以内という条件があります。


しかし、免税だからといって$800以下に抑えて送ろうとすると、かえってコストが割高になる事も多々あるので注意が必要です。小ロットで送ると関税は節約できますが輸送費用は高くなるためです。


日本製品の場合、平均関税率は3%なので、$800輸入した場合、節約できた関税額は平均$24となります。従い、$800以下に抑えるため、配送を分けて輸送する場合と、まとめて輸送した場合と、配送費用を含めたトータル費用を比較すると良いです。

ある程度輸送量がある場合は、配送をまとめた方が特になる場合が多いです。


2. $800から$2500以下の場合 

略式通関(informal entry)


関税は3)で説明する一般通関(Formal entry) と同じです。

ただし、略記通関(informal entry) として簡便的な通関で済ませられます。

また、一般通関で必要なボンド(輸入者が関税などを支払えない場合のための保険)の支払いが必要がなくその分コストを抑えられます。(繊維製品、その他制限品目は除く)


3. $2500超の場合 

一般通関(Formal entry) 


関税は、輸入金額(CIF価格)x 関税率 で計算します。以下、CIF価格、関税率に関して解説します。


A.CIF価格

輸入金額(CIF価格)とは、商品価格にアメリカまでの運賃及び保険料を加えたものです。


B.関税率

関税率は、各品目、生産国により異なります。

アメリカの国際貿易取引委員会のサイト(こちらを利用して調べる事ができます。使い方は以下の通りです。


 

関税率の調べ方


1.Googleで ”調べたい製品の一般名称“と”HSコード“(C項で説明)とを入力。

例えば、“ハンドル HSコード”と入力。出てきたHSコード8708.94をコピー。

HTSコードの調べ方

2.アメリカの国際貿易取引委員会のサイト(こちら)を開き、

サーチボックスに上記で調べたHSコードを貼り付けして検索。

HTS コードの調べ方

3.下記の表が表示されます。ハンドルの中でもいくつか分類があるので、緑色で示したHSコード(8708.94)の中から、その製品の合致するものを確認します。

該当製品右にある黄色で示した部分(General)が日本製品の関税率です。

HTSコードを調べるには

*補足 

• Specialの欄は発展途上国や貿易協定を結んでいる国との関税です。もしJPと記載があれば、Specialのレートが適用になります。

• 2の項目は、キューバと北朝鮮に対する関税率になります。

 

C.HSコード/HTSコード

HS(Harmonized System)コードは、日本で「輸出入統計品目番号」呼ばれ、貿易取引される商品の名称および分類を世界的に統一する目的で作られた6桁のコード番号です。

アメリカとの貿易では、HSコードをさらに細分化、HSコードに4桁追加し、HTS(Harmonized Tariff Schedule)コードという10桁の番号を使用します。

貿易上では、このコードを用い、取引しようとしている商品が何かをこのコードを用いて特定します。従い、上記関税率を調べる際にも、まずはHSコードを調べてからアメリカの国際貿易取引委員会のサイトで関税を調べます。


4.対中国追加関税


また、現在気をつけなければならないものが、対中国追加関税になります。

トランプ政権時の2018年、アメリカは多くの中国製品に対し、通常関税に加え、7.5%~25%の追加関税を果たし現在でも継続しています。

ほとんど全ての商品が対象となっており、貿易金額ベースで95%以上の製品に追加関税が果たされていると言われています。

(注 2024年5月一部商品の関税率引き上げが発表されました。)


たとえ、日本から輸出したとしても製造国が中国であれば、当追加関税が適用となります。


なお、対中追加関税が、何%の関税率が適用になっているかは以下のように調べる事ができます。


1)HTSコードを調べます。(上記3-C参照)

2)アメリカ通商代表部HP(こちら)を開き、”Enter 8-digit HTS Subheading”にHTSコード上8桁を入力します。

3)以下の結果が得られます。赤で示した(List 4A)をメモします。

4) それぞれのList に適用となる追加関税率は以下の通りです。

List 1     25%

List 2     25%

List 3     25%

List 4A     7.5%

List 4(A以外) 15%


5) ただし、一部品目は適用除外になっています。詳しくはJetroHP(こちら)をご覧ください。


6)2024年5月最新

 アメリカ政府は、中国製品に対し、さらなる関税の引き上げを発表。以下の品目の関税を見直すとしています。



4.まとめ


この記事では、アメリカへ輸出する場合の関税について、免税になる場合も含めた関税額の計算方法、HTSコードや関税率の調べ方、関税の計算方法、対中国追加関税についてを解説しました。


アメリカ向け販売事業、越境ECをこれから始める方には、下記の記事も参考になります。










なお、当社トレードポータルでは、アメリカ向け越境ECに必要な、物流、EC立上げ、現地法人設立のサポートをしております。

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